Windowsフォームアプリとは
Windowsフォームアプリの開発は、C#が得意としている分野の一つです。
Windows上で動作するフォームアプリを作成できます。
このセクションではWindowsフォームアプリを開発、パッケージ化するところまで説明していきます。
まずはVisual Studioを開きましょう。
「新しいプロジェクトの作成」をクリックします。
ここでは、「Windows フォーム アプリ」を探してクリックしてください。(※写真でフォーカスされているものとは異なります)
プロジェクトの名前を設定します。ここでは「Sample1」としました。
プロジェクトの作成が完了しました。
フォームの変更・編集
今回はとうとうアプリケーションの本質であるフォームの編集です。
メモを追加できるアプリを作ります。Form1.csを開き、以下のコードに直してください。
Form1.cs
namespace Sample1;
public partial class Form1 : Form
{
TextBox txt1;
Button button1 = new();
List
ビルドしてみましょう。F5キーを押すか▶Sample1のボタンをクリックしてビルドしてみましょう。
簡単なメモアプリができました。
インストーラーの作成
インストーラーの追加
Windows環境のインストーラーは、拡張子「.msi」のファイルです。今回はこれを作成していきたいと思います。
まず拡張機能をインストールします。拡張機能のインストールについては.NET Upgrade Assistantに関する記事で詳しく説明しています。拡張機能から、「Microsoft Visual Studio Installer Projects 2022」を探し、ダウンロードしてください。
インストールが完了したら、Sample1のソリューションを右クリックし、「追加」→「新しいプロジェクト」をクリックしてください。
「Setup Project」を選択します。
プロジェクト名は適宜変更してください。
インストーラーの作成が完了しました。
プロジェクト構成の変更
プロジェクトの構成には「Debug」と「Release」があり、デフォルトでDebugが使われています。Debugはデバッグに適しており、Releaseは必要最低限の動作で、プログラムを軽くする、と思っておきましょう。
今まではプロジェクトの構成はDebugにしていましたが、公開するのでReleaseにしておきましょう。
構成マネージャを開き、すべてReleaseにしておいてください。
プロジェクトの参照
Application Folderをクリックし、右の部分で右クリック、「Add」→「プロジェクト出力」をクリックしてください。
「構成」を「Release Any CPU」に変更しておいてください。
次に、「User's Desktop」をクリックし、右の部分で右クリック、「新しいショートカットの作成」をクリックしてください。
下写真の通りにしてください。
名前を変更します。ここではアプリ名と同じSample1にしました。
インストーラーのビルド
ソリューションエクスプローラからインストーラを右クリックし、ビルドします。
成功したのを確認したら、ソリューションエクスプローラからインストーラーを右クリックし、「エクスプローラーでフォルダーを開く」をクリックしてください。
インストーラーの作成が完了しました。お疲れさまでした。
今回はmsi形式でインストーラーを作成しましたが、ClickOnceで公開したり、証明書を発行して署名したり、新しい形式MSIXでパッケージ化したり、さまざまな方法でアプリケーションを公開することができるので、ぜひ調べてみてください。